Book

自然言語処理と品質経営

― 信頼をデザインするAIマネジメント

AIや自然言語処理を導入しても、現場で使われない。データは集まっても、意思決定につながらない。改善活動を始めても、仕組みとして定着しない。

本書は、こうした断絶を、技術の問題だけではなく、品質経営の問題として捉え直す実務書です。顧客の声を起点に、見える化、改善、内部統制、測定、定着をつなぎ、信頼を組織の運営構造として実装する方法を示します。

自然言語処理と品質経営 ― 信頼をデザインするAIマネジメント

書誌情報

著者 若泉光紀
出版社 東洋経済新報社
発売日 2026年9月16日
定価 2,640円(税込)
ISBN-10 4492962735
ISBN-13 978-4492962732

Three Gaps

この本が扱う三つの断絶

声と判断の断絶

VOCが件数や割合に変わる過程で、顧客の文脈が失われる。

分析と改善の断絶

AIの結果がレポートで止まり、会議、担当、期限へつながらない。

導入と定着の断絶

ツールは配備されても、問い、責任、学習の運営が組み込まれない。

The Answer

本書の答え

本書が提示するのは、AIの機能一覧ではありません。顧客の声を読み解き、何を問い、何を判断し、どのように改善を続けるかという全体設計です。

その中核にあるのが「信頼アーキテクチャ」です。透明性、説明可能性、人間の監督、再現性を土台に、Vision、System、Data、Cultureを整え、顧客価値、品質プロセス、データ・AI、ガバナンスへ実装します。

Readers

このような方に

  • 品質管理、CX、VOC部門で、顧客の声を改善と経営判断へつなげたい方
  • 経営企画、DX、IT部門で、AI導入を効率化だけで終わらせたくない方
  • 内部統制、内部監査、法務部門で、AIの説明責任と品質管理を接続したい方
  • 経営層として、信頼を企業価値と成長へ結びつけたい方
  • 現場管理者として、忙しい現場でも続く運営をつくりたい方

Contents

7章でたどる実装の流れ

第1章

品質経営の再定義

品質を「測るもの」から「信頼をデザインするもの」へ捉え直す。

第2章

顧客の声を科学する

NLPで言葉の文脈を捉え、VOCを品質知へ変える。

第3章

NLP導入の実践

問い、データ、組織、会議をつなぎ、導入を文化へ変える。

第4章

AI監査と内部統制

品質改善と説明責任を同じデータ基盤で接続する。

第5章

成果と評価

信頼を単一スコアではなく、複数の指標群で観察する。

第6章

課題と克服

忙しい、難しい、続かないという文化の壁を乗り越える。

第7章

未来への展望

RAG、エージェントAI、人とAIの共進化を展望する。

各章の中心的な問いと関連Webページは、章別ガイドで紹介しています。

章別ガイドを見る

巻末「AI品質経営 実践リファレンス」

巻末資料は、本文の思想を実務へ接続するため、三つの視点で構成しています。

01

現在地を知る

導入チェックリストで、組織内の認識差と議論すべき問いを見つける。

02

導入を進める

7フェーズロードマップと初期設計で、何からどの順序で進めるかを整理する。

03

運営を定着させる

成熟度、信頼が育ち続ける循環サイクル、伴走型支援で、AIを学習する組織へ変える。