チェックシート利用ガイド

違いを採点せず、違いを議論する。

AI品質経営 導入チェック|60分対話進行ガイド

目的

点数や成熟度の順位をつけるのではなく、関係者の見方がどこで一致し、どこで分かれているかを確認し、今後90日で優先する問いと次の行動を合意します。

Participants

推奨する参加者

2~6名を目安に、異なる立場を組み合わせます。

  • 経営企画・事業責任者
  • 品質・CX・VOC部門
  • 現場管理者・利用担当者
  • DX・IT・データ部門
  • 内部統制・監査・法務

Ground Rules

開始前に共有する3つのルール

点数を競わない

○・△・×は自己整理のメモ。合計点や順位にしません。

違いの背景を見る

どちらが正しいかではなく、見ている事実・役割・時間軸の違いを確認します。

次に確かめることを決める

大きな改革案より、90日以内に確かめられる事実と小さな行動を選びます。

60-Minute Agenda

60分の標準進行

ファシリテーターは、結論を急ぐのではなく「認識差 → 背景 → 優先テーマ → 次の行動」の順に進めます。

  1. 0–5分

    目的確認

    点数を競わず、回答が分かれた理由を扱うと合意する。対象業務と本日の終了条件を確認。

    問い返し:「今日は何を決めるのではなく、何を確かめる会議ですか?」

    残すもの:議論の前提

  2. 5–15分

    個別確認

    発言前に各自で回答する。他者の意見に引っ張られないよう、短い理由も記入。

    問い返し:「その回答は、どの事実・データ・顧客の言葉に基づいていますか?」

    残すもの:個人の見方

  3. 15–35分

    認識差の対話

    ○と×、○と△など回答が分かれた項目を優先。正誤ではなく背景を確認。

    問い返し:「部署が違うと、なぜ見え方が変わるのでしょうか?」

    残すもの:認識差と背景

  4. 35–50分

    優先テーマ

    今後90日で扱う問いを1~3件に限定。次に確かめる事実と最小の行動を選ぶ。

    問い返し:「90日以内に確かめられる最小の行動は何ですか?」

    残すもの:優先テーマ

  5. 50–60分

    3つの合意

    意思決定者・担当者、最初の行動、次回確認日を決め、「現在地メモ」に残す。

    問い返し:「誰が、いつまでに、何を確認したら次の判断ができますか?」

    残すもの:次の行動

Facilitator Notes

会話を深め、行動につなげる。

60分で結論を出し切る必要はありません。認識差を言葉にし、次に確かめることを合意できれば十分です。

Deepening Questions

会話を深める問い返し

その判断は、どのデータや顧客の言葉に基づいていますか。

部署が違うと、なぜ見え方が変わるのでしょうか。

現在できていることと、制度上できることは同じですか。

90日以内に確かめられる最小の行動は何ですか。

誰が反対しているかではなく、何に不安を感じているのでしょうか。

Cautions

避けたい使い方

  • 合計点で部署や担当者を評価する。
  • 経営や現場の参加なしに、一部門だけで結論を出す。
  • すべての×を同時に改善しようとする。
  • 回答の根拠を確認せず、チェック済みとして保管する。
  • 相談・製品選定のリードスコアとして使う。

Outcomes

終了後に「現在地メモ」へ残すこと

  1. 強みとして維持すること 1~2点
  2. 認識が分かれたこと/未合意のこと 1~3点
  3. 最初に問い直すテーマ 最大3点
  4. 90日以内に確認する事実・データ・会議 最小の行動
  5. 意思決定者・担当者・次回確認日 次の行動
次に進むとき

優先テーマが「目的」「現状」「将来像」「PoC」「本番」「定着」のどこにあるかを、7フェーズロードマップで確認します。相談は、社内で整理しきれない場合の任意の選択肢です。