• 分析事例

分析目的を定めてテキスト分析作業を効率的にこなす


テキスト分析のよくある例として、何となく分析を開始してみたけど、少し触って放置していたり、迷子になってしまったり、結局何が知りたかったのか分からなくなってしまうことがあります。

原因はいくつか考えられますが、今回はそんな失敗を起こさないために大切な「目的」を定めることに焦点を当ててご説明します。

テキスト分析を始める前に

テキストマイニングに限らず分析の前に「目的」を定めることは重要です。
例)目的:顧客の声から新たなニーズを発見し、健康増進に関する新商品を開発する。

目的が明確に定まっていればいるほど分析は効率的かつ効果の高いものになるでしょう。
最初に紹介したよくある例に当てはまって迷っている方がいらっしゃいましたら、一度目的を定めるところから着手することをおすすめします。
もし目的を設定せずにとりあえず分析をしてみようと始めてみても、どのデータを使うか、どう分類するかなど考慮すべき点が増えてしまいます。
そのため効率的かつ効果の高い分析結果を得るために、まずは明確な目的設定を行う必要があるのです。

目的が決まったら

データをセッティングし、実際にテキストマイニングツールを使っていきましょう。
まずはテキストマイニングツールVextMiner上でクラスタリングを行っていきます。

大分類:「商品への問い合わせ」「商品への要望・改善点」「売場の改善点」「接客の改善点」「不満表現」
中分類:…
詳細分類:…
と階層構造を作り分類することができます。

また、クラスタリングでは主要な話題をピックアップしてTOP n個を抽出することができるため、分析目的として特に重要とされる話題だけを見つけ出すことも可能であり、ピンポイントな分析を行う事もできます。

まずは全体像を把握するためにすべての情報を分類することも大切ですが、分析目的によってはそこまで重要度の高くない手順になることもあります。
ここで先ほどの例「目的:顧客の声から新たなニーズを発見し、健康増進に関する新商品を開発する。」
を参考にするならば、以下の部分のみが必要となり工数を抑えることが可能です。

情報を絞り込み、絞り込んだ内容を基に分析を深めることが可能です。
以上は極端な例でしたが、分析目的を定めることで短時間での分析も可能となります。
他にもデータ量が多く、分析着手が億劫な方なども分析のスモールスタートとして、要点を絞った分析をするのも一つの手として有効でしょう。

より効果的な分析をするには

以下のステップで分析を進める事を推奨します。
① 作業時間の確保
② 分析
③ 迷ったら分析目的を再確認
④ ②③を繰り返す

まずは初歩的なところではありますが、まとまった時間を確保してから分析に入りましょう。隙間時間など業務の片手間で行うのは効率が良いとは言えません。
その次に目的を意識して分析を進めていきます。迷子になってしまっても分析目的さえきちんと整理・設定できていれば軌道修正が可能です。VextMinerは分析目的・分析者に応じて好きなように分析ができるよう自由度の高い設計かつ高度な分析ができるようになっています。

分析目的は困ったときの指針になる

データ分析において、一度も迷わず結果を出せることは非常に稀です。迷うこと=悪ではなく迷うことを前提に迷ったときにどうするかを準備しておくことが大切です。そしてそんな時に分析者を最も効果的に助けてくれるものは分析目的と言えるでしょう。


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関連ワード:自然言語処理、分析設計、目的設定